酒粕って今更だけど凄い!

imageそろそろ、酒造りも終わりの季節になって来ましたが、この季節に多く出回る酒粕。コレもやっぱり発酵食品です。酒粕の中にはアルコールも残っていますし、独特な癖が苦手・・・・という方もいるかもしれませんが、酒粕ってとっても体にいいんです。だから酒粕が気軽に手に入るこの時期は、自宅でも意識して酒粕を使うようにしています。

今、うちにある酒粕は神亀さんの酒粕。、川西屋さんの酒粕も手に入りますが、川西屋さんの酒粕は主に主人のお店で料理に使っているので、うちでは神亀さんの酒粕を使用しています。

酒粕なんでどこで買うのも一緒・・・なんて思わないで下さいねぇ?。お酒だって、銘柄や酒蔵さんによって味が違うのですから、その搾り粕である酒粕はお酒の造り方によって味はだいぶ違って来ますよ。それから、お酒を最後までギューギュー絞って造られた酒粕は硬くなってしまっていて、使うのにも一苦労します。まだ酒が中に残っているくらいの柔らかい粕の方が料理にだって重宝するんです♪

 1.酒粕とは・・・
 2.酒粕の栄養
 3.酒粕の効果効能
 4.酒粕の使い方(ちゃこ流)
 5.まとめ

1.酒粕とは・・・

日本酒などのもろみを搾って取り出した液体が日本酒で、後に残った白色の固形物が酒粕です。

酒粕には、搾ったままを平たい形に切り揃えた「板粕」、板粕を粒状に分けた「バラ粕」、大吟醸などを搾った後に酒の成分がかなり残っているゆるい「大吟粕」その他「練り粕」など様々な種類があります。

2.酒粕の栄養

酒粕は日本酒を造る際の副産物として生まれますが、三大栄養素をはじめとするさまざまな栄養を含んでいます。

日本食品標準成分表によると、酒粕に含まれる栄養素はたんぱく質や炭水化物、脂質のほか、ビタミンB1やB2、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などのビタミンB群が豊富で、食物繊維も100gあたり5.2gと多く、ナイアシンは牛乳や卵の約20倍も含まれています。

その他、エネルギー生産に欠かせないアミノ酸や酵母などが含まれており、現代人に不足しがちな栄養素をバランス良く補うことが可能となっている優れものです。

3.酒粕の効果効能

肥満防止

酒粕の中にはでんぷんの分解を遅くする物質が含まれています。でんぷん質の分解スピードの早さは太る原因のひとつだと言われていますが、酒粕を摂取することによって分解スピードを遅めるため、インスリン上昇せず、血糖も脂肪細胞に運ばれないので、肥満防止に役立つとされています。

美白効果

酒粕の中にはアルブチンという成分が含まれています。このアルブチンという成分が、シミ・そばかすの原因のチロシナーゼという酵素の働きを阻止するため、シミやそばかすが薄くなり、美白に効果があるとされています。 また、保湿、保温効果もあるため血行が良くなります。血行が良くなることで肌のターンオーバーも自然に行われ、老廃物も排出されたり、シミができにくい肌を作ることに繋がります。

糖尿病予防

糖尿病は、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまう病気ですが、酒粕には糖の吸収を抑える物質や、タンパク質の分解吸収を促進する機能性物質が含まれているため、糖質を減らす作用があるとされています。

ガン抑制

日本酒に含まれるグルタチオンが毒物を解毒して肝機能を強化し、細胞の老化を防いだり、肝臓ガンや肝硬変を予防します。このグルタチオンは、日本酒と同様に酒粕にも同じように含まれています。

また、人間の体にはガン細胞と正常な細胞を区分し、ガン細胞だけを殺すナチュラルキラー細胞が存在していますが、酒粕には、ナチュラルキラー細胞のはたらきを活性させる物質が含まれているため、抗ガン作用への効果が期待されています。

脳梗塞予防

酒粕の酵母が、体内で血液の固まりを溶かす作用を持つウロキナーゼの合成を促進させ、血栓を溶かす効果があり、脳梗塞予防すると言われています。

骨粗しょう症の予防

年齢を重ねると、カテプシンLという物質が骨を壊してしまいます。酒粕にはカテプシンLの働きを阻止する成分が含まれているため、骨粗しょう症の予防に繋がります。

高血圧予防

酒粕には、血圧を上げるアンジオテンシン変換酵素(ACE)のはたらきを阻害するペプチドが6種類も含まれているため、血圧の上昇を防ぐことができ、高血圧の予防に効果的です。

4.酒粕の使い方(ちゃこ流)

imageWebなどでも検索すると沢山の酒粕レシピが出てくる昨今ですが、毎日ガチで酒粕料理を作ると正直なところ飽きてくる・・・。味も独特ですし、子供のいる我が家では酒粕に残っているアルコール分も気になるところ。

そこで考えたのが、料理酒の代わりに酒粕を使ってみることにしました。すべての酒粕がこの使い方が出来るかどうかは解りません。冒頭に書いたように少しアルコール分が残る程度に搾った酒粕を使うことがポイントだと思います。

ボールに使う分の酒粕をちぎり入れ、お湯をかけて(写真は神亀酒造酒粕)スプーンで練ると簡単にペースト状になります。これを、料理で料理酒を使うタイミングで料理酒の代わりに使います。料理のかなり早い段階で使うことが多くなるため、アルコール分は料理完成までになくなり、まろやかさとほのかな酒粕の香りと味わいが残る程度になります。

酒粕の使う量にもよりますが、これなら小さなお子様のいるご家庭でもちょっと酒粕は苦手・・・という方でもお召し上がりいただけるのではないかと思います。

imageうちで試したものは味噌汁(味噌:粕=3:1)、麻婆豆腐、そぼろご飯などです。味噌や醤油との相性がやはり良いので、甘辛い和食のおかずにはとりあえず入れてみていますが子供は喜んで食べてくれています。

もちろんペースト状に練った酒粕はガーゼを敷いて顔パックなどにも使えます。

 

 

 

5.まとめ

発酵食品に興味を持って学ぼうと思ったのは日本酒が好きだったからな訳ですが、発酵食品の中でも酒粕ってかなり優秀な食品だったのだということを今更ながらに再認識しております。

質の良い酒粕が手に入るというのも蔵元さんに感謝するところです。今は毎日色々なお料理に少しずつ使っていますが、そのうち美顔パックにも挑戦してみたと思っています。

発酵食品を毎日料理に使うことで、これからも自分のカラダを使って体感していきたいと思います。

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